日本の科学技術力はどんどん低下している?

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Last Updated on 2013-06-27 by matsuyama

こんにちは、
弁理士松山裕一郎です。

アベノミクス効果なのか野党乱立のせいなのか、都議選で自民が圧勝し、参院選も圧勝しそうな雰囲気になっています。
政治的な話は書く気がないのですが、いずれにしても日本の生命線は科学技術力にあることは明白で、政治も日本の科学技術力を伸ばす方向に考えないといけないと思います。

科学技術白書によると、「ビジネスの効率性などに着目した13年の日本の国際競争力は24位に低迷」、「論文数は直近3年間で5位、引用数上位10%に入る論文の数は7位で、ともに順位が低下」、「世界の研究活動での存在感の低下が示唆される」ということです(参考:日経電子版2013/6/25)。

企業はコストコストで新しいことをやろうとしないし、大学や研究機関への予算もなかなか渋いのが現状ですから、いろいろな順位が低下するのもうなずけます。
でもうなずいていてはいけないわけで、改善する努力が必要です。
簡単なところでは予算を増やせ、ということがありますね。
ロビー活動は重要です。しみじみと!

でも、以前あった有名な「なぜ一位じゃないといけないのですか?」ではないですが、何でもかんでも1位になることのみを重要視しなくもいいのではないかと思うのです。(のみですよ。1位を目指すことは重要です。それを捨てることは愚策だと認識しています)
たとえばスーパーコンピュータ(スパコン)では、国防上の要求がある米国や中国とは元からかけられるお金が違います。1位になることだけを目標にすると、目的を見失うと思うのです。
スパコンの目的は、計算をしてデータを出すことです。確かに1番のスパコンを持つことは技術力のアップ等計り知れない効果をもたらすでしょう。でも同じ予算なら2番のスパコンを2台持っている方が産業への寄与度は高いのではないでしょうか?
今の「京」が2台あると、もっといい論文が世に出るのではないでしょうか?
今まで見えなかった世界をより確実に見ることができるのではないでしょうか?

国もいろんな施策を行って科学技術の底上げを行っています。
我々はこの施策を単に批判するのではなく、認めるべきは認め、問題点はしっかりと指摘して改善策を一緒に考える姿勢を持つべきでしょう。
でももっと大事なのは、われわれが小さい単位でも新しいことをどんどんやることではないでしょうか?
イノベーションは誰かに起こしてもらうのではなく、自らが起こすものだと思うのです。

ではでは

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