Last Updated on 2014-03-28 by matsuyama
こんにちは、
弁理士松山裕一郎です。
サントリーの「オールフリー」についての知財分析を書きたいと思います。
「キリンフリー」により開拓されたノンアルコールビールテイスト飲料市場では、キリンフリーの後、サントリーの「オールフリー」がヒット商品となります。
今回は、「キリンフリー」の先行者利益を「オールフリー」がどのように追い越していったのか、見ていきたいと思います。
(1)現象
2010年8月に発売されたサントリー「オールフリー」は、三つのゼロ(アルコール・カロリー・糖質ゼロ)を実現したアルコール分0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料です。発売後、わずか1週間で需要に追いつかなくなり、9月に発売が再開されるという状況でした。
「オールフリー」のパッケージは白を基調としたビールらしくないパッケージであり、一般のビールやビアテイスト飲料のパッケージ外観と異なり清涼飲料水のようなパッケージデザインとなっています。当然サントリーの他のビール飲料のデザインとも異なっています。
しかし、一方でビール好きの顧客に嫌われないことを目指して、中味に関してはキリンフリー以上にビールらしさにこだわって開発されています。
これらの特徴は、顧客アンケートを実施した結果にも表れており、ビールらしい味とビールらしくない外観とが評価されています。
また、「オールフリー」の成功には、「キリンフリー」のヒットにより開拓されたビアテイスト飲料に対する新たなニーズをうまく取り込んだことも影響しています。特に女性目線で商品を見つめていることも新たな顧客の創造につながったといえるでしょう。
(取材協力 新井隆)
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