シャトルシェフ No.3

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こんにちは、
弁理士松山裕一郎です。

今日は「シャトルシェフ」の第三回です。
「シャトルシェフ」における知財の創出を見ていきたいと思います。

(3)知財の創出
さあ、この「シャトルシェフ」を知財の観点から見てみましょう。
この「シャトルシェフ」においての知財は単に技術だけではないです。製品の使い方についてのノウハウを作り出すことも含まれる点で少し特殊なケースかもしれません。それぞれについてみてみましょう。

技術については、もともと魔法瓶の技術があったわけですからそれほど技術の飛躍があったわけではないと思いますが、ポイントが2点あると思います。

ひとつ目は、「魔法びんで豆が軟らかくなる」という話を聞いて、保温タイプの調理器具を作ろうと考えた点です。何でこう考えられたのでしょう?魔法瓶で豆を柔らかくすることができるのであれば、魔法びんの活用法を提供すればいいだけの話ではないでしょうか?ここで、豆が柔らかくなるのであれば他の物の調理もできるかもしれないから、本格的な調理器具ができるかもしれないという発想の飛躍があったはずです。これが一つ目のポイントです。

ふたつ目は、単なる魔法びん構造ではなく、魔法びん構造の保温容器と調理鍋との2部材構造としたところです。これは技術的な課題を解消した結果の構成だと言えると思います。魔法びん構造の鍋では加熱がうまくいかないからこういう構造に行きついたのでしょうけど、2部材構造とするにもいろいろな工夫が必要だったと思います。ここに技術的な知財がたくさん創出されたことでしょう。

そして、ノウハウです。このケースにおいては公開することが前提のものですが、レシピです。レシピの構築に2年を要したということですから本当に大変だったことが理解できます。実際に作って食べてみることでなにか感じるところがあったのでしょう。確かに保温タイプだと水の蒸発の仕方が違ってきますから調理の仕方を火にかけるときとは変えないと、水が多くなりすぎて味が薄くなったり、逆に味が染みすぎて濃すぎる結果となったりしたのでしょう。
(取材協力 新井隆)

ではでは

【参考URL】
・http://www.jpaa.or.jp/activity/publication/hits/hits12.html(日本弁理士会 ヒット商品を支えた知的財産権Vol.12 「シャトルシェフ」)
・http://www.kodawariyasan.com/1club_html/siyatoru_hiwa.htm(こだわりやさん 「シャトルシェフ開発秘話」)

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