オールフリー No.4

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こんにちは、
弁理士松山裕一郎です。

今回は「オールフリー」の4回目です。
「オールフリー」という商品の開発には、どのような知財の活用が見られるのか、見ていきます。

(2)知財の活用
 こうしてみてみると、オールフリーについては、特別に作り出した技術があるというよりも、これまでに積み重ねられた技術をうまくコーディネートしているという感があります。

 ここでポイントとなるのは何を旗印にコーディネートしているのかです。これこそが商品コンセプトだと思うのです。

 オールフリーの商品コンセプトは、推測するしかないのですが、まず、ターゲットについて考えると、ビールを飲みたいけど飲めない人ではなく、ビールをもともと飲めない人(お酒が駄目な人)だけれどさまざまなシチュエーションでビールを手にしてみたい人をターゲットにしているように思えます。ビール好きの人がターゲットならビールライクな飲料であることを前面に押し出すと思うのですが、オールフリーはそのような商品になっていませんので、このように考えます。

 そして、このようなターゲットに対して、お酒を飲む楽しさを疑似的に提供することをコンセプトにしたのではないかと思います。それは、食事をとる際や様々なお酒を飲みたくなる場面でビールを楽しむことを提供しようということを第1のコンセプトとし、このようなターゲットには、健康志向な人が多いと考えられることから、カロリーを気にすることなく、本物のビールを飲むのと同じような感覚で飲めることを第2のコンセプトとし、さらにビール関連商品の中で異色な商品とすることを第3のコンセプトとしたのではないかと思うのです。少し後付の感はありますけれども・・・。

 これらのコンセプトを基にして商品設計を行い、その設計を可能にする知財を創出し、活用していったと思います。

 ただ、第3のコンセプトと上述の③の知識とは、商品を作っている途中に考え出されたものかもしれません。それは上記ターゲットにしっかりと遡及するにはビール然としたパッケージではあまり高い訴求力がないと感じたのではないかと思うのですが、そのような感覚は最初からは得られないと思うからです。商品開発の途中でピックアップした消費者にテストを行っているうちに如何にしれば上記ターゲットの目に留まる商品となるかを意識していったと考えるのと筋が通るように思うのです。
まさに、トライアンドエラーを上市する前に行って完成度を上げるという点で、まさにプロトタイピングを行ったのではないでしょうか?このプロトタイピングこそ知財の活用における最重要事項ではないかと思っています。プロトタイピングによって、作り手の思いが受け手である需要者の意識に沿う形となり、商品にマッチングしていくと思うのです。
(取材協力 新井隆)

ではでは

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