企業経営と研究開発と知財(4)

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Last Updated on 2013-03-29 by matsuyama

前回挙げた4つについてもう少し詳しく見てみたいと思います。

①ニーズの探求
まず、需要者の求める機能(ニーズ)が何なのかを知らないと先に進めません。
しかし、実はこれが最も難しいです。市場調査しても売れなかったり、ニーズを考えずにシーズからアプローチしたら売れたりします。結局はカンになってしまうのかもしれませんが、後述しますが知財情報の応用、情報収集能力・組織力増強でニーズの把握は精度を向上させることが可能だと思います。

②商品等コンセプトの立案
ニーズを把握したら、次にはニーズに応じた商品等のコンセプトを作ります。
このときには、自社のコア技術(コアコンピタンス)を把握しておき、自社でできることとできないこととを理解したうえでコンセプトの立案を行うのが望ましいです。

③研究開発
コンセプトだけでは商品等にはなりませんので、コンセプトを実現し具体化するとともに商品については量産化をも含めて研究開発を行います。

④完成品の市場導入
そして完成した商品等を市場に導入します。市場に導入したらそれで終わりではなく、そこでまた、新たなニーズが発生しますから、その新たなニーズを収集・分析することを行わなければなりません。人の欲求には際限がありませんので。

ここで、注意しなければならないのは、①~④のサイクルは、有機的に連携が取れていなければならないということです。これらが有機的に連携とれていなければ効果的に価値を作り出すことはできないことは容易に想像がつくと思います。

ではでは

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特許事務所での実務を活かして、知的財産にまつわるあれこれをご紹介していきます。

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