ノウハウの権利化

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よく、特許を取る意味って?ということを聞かれます。

権利を持っているとビジネスを進める上で有利になることや、そもそも参入障壁を切り崩すために特許を持つことが重要だという話をするのですが、「いや、そんなことは判っている」と言われることがあります。

特許を出しても人にマネされるだけだからノウハウとして持っていた方がいいのではないかと思うんだが、その点はどうなんだ?ということで、結構この点を聞いてくる方は多いですね。

コカコーラ®の例が有名ですが、他人がマネし切れないものであれば特許を出さずにノウハウとして秘匿しておくほうが永遠の優位性を保持できる、と言えます。

しかし、コカコーラ®の例は、例外中の例外です。基本的には以下の2点を判断基準にすべきでしょう。

①見てわかるもの(分析すれば判るものを含めます)を世の中に出すのであれば、特許を取得するべき

②方法に独自性があって、得られる物がすでに世の中に氾濫している物であるならノウハウとして厳重な秘密管理をし、且つ先使用権の確保をした上で秘匿するのも有効

事業戦略をどうするかで考えることですが、私は、自分の仕事が特許出願してもらった方がいいからというわけではなく、基本的には特許を取得できるのであれば特許出願した方がいいと思います。肝になる部分さえ秘匿すれば他人ができないのですから、そのほかの部分を開示することで特許を取得できれば、その特許により強固な参入障壁を構築できるからです。

基本的に自分ができたことは他人もできると考えて手を打っておくべきですし、また実際ほとんどのケースで技術は再現されます。いわゆるノウハウと言われることは技術ではなく技能であることが多いです。

また、顧客は「ノウハウ」を買うのではなく、商品・サービスによってもたらされる価値(機能)を買っていることを理解しないといけません。コカコーラ®においても、あの味以外の機能は他のコーラ(たとえばペプシコーラ®)でも得られます。要は、秘匿したからと言って代替品が出ないわけではありませんから、特許を取得することによる、競争優位性や広告効果を獲得することの方がよっぽどビジネスに有効なことが多いです。

ではでは

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