AKB48を知財的に考える(続き)

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Last Updated on 2013-03-29 by matsuyama

こんにちは

相変わらず暑い日が続いていますが体調崩したりしていませんか?私はなんとか夏バテせずにここまで来れました。あと一息で秋です。がんばりましょう!

さて、AKB48の成功要因はなんなのでしょうか?ドラッガー的にいうと以下の4つの戦略を実行したからということができるように思います。まぁ、後付では何とでも言えるのですが・・・

①価値戦略

 ・「会いにいけるアイドル」を標榜し、専用劇場で公演を行っており、握手会やトークイベントを頻繁に行うことにより、ファンが手軽にアイドルと交流を持てる。そのため、アイドルの側に顔と名前とを憶えてもらうことができる。

 ・まだ無名のアイドルを応援することで当該アイドルがメジャーになった時に自分が育て上げたかのような満足感を得ることができる。

②価格戦略

 ・公演のチケット代は1000円(現在は人気メンバーのいるチームの公演は最高3000円)。

③効用戦略

 ・メディアに与えられた価値を享受するのではなく、主体的にアイドルの育成に参加しアイドルを育てるという満足感をファンに与えるという新たな効用を生み出している。

④事情戦略

 ・趣味趣向の多様化:エンターテイメントの世界においても情報の受け手側の趣味趣向が多様化しており、単一の価値を提供するのみでは多数のファンを取り込むことはできない。そこで多人数のユニットを編成して多種多様な趣味を取り込むことができるようにした。

 ・メイド喫茶や地下アイドルの浸透:メイド喫茶が相次いで出店されたことで、従来のアイドルの顧客が身近に触れ合えるメイド喫茶に流れるという現象が生じていた。また、地下アイドルという存在の浸透もあり、安価に且つインタラクティブに交流を持てるようにアイドルの位置づけを変えるべき要求が存在し、そこに対応した。

 ・アニソンに代表される音楽業界の事情変化:アニソンではコンサートは「イベント」と称される。アニソン業界ではCDを販売することで利益を得るというビジネスモデルではなく、イベントに参加してもらうことでのイベント収入や物販により利益をあげるようにシフトしている。そのため、アイドルのビジネスモデルでもライブ収入や物販収入を安定的に得るためのビジネスモデルを構築したほうがいいという事情の変化があった。

と、まぁこんな感じでしょうか?

ではでは

告知です。10月16日にセミナーを行うことにしました。今後は毎月のようにやりたいと思っています。場所は八丁堀です。詳細はまた後日。

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この記事を書いた人

特許事務所での実務を活かして、知的財産にまつわるあれこれをご紹介していきます。

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