択一試験に苦しむ者へ

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Last Updated on 2024-03-05 by matsuyama

みなさんは択一試験は得意ですか?

私は択一が苦手でした。

これ、苦手というのは本当は違うのですが、受験生のときには苦手という一言で済ませていましたね。

得意な人はスルーしてください。

私が勉強をやり始めたときの択一はゼロ回答(解答枝なし)なんてのがありまして、これが自分を惑わしていると思っていました。

でも、あるとき気がついたのです。自分は短答式試験が苦手なのではなく、短答に合格するための勉強法と計画がなっていなかったのだと気が付きました。

試験に合格するためには地道に勉強することは必須ですが、合格するための勉強法に則っていないと合格できません。これがややこし!なのです。

勉強して知識として備えていなければならない最低ラインは人によって異なるなんてことはありません。みんないっしょです。しかし、それを備えるための方法論はひとによって違います。

基本書を読んで条文に書き込めばいい人、ひたすら問題演習をする人、等などいろんな人がいると思います。合格さえすればどんな方法でもいいのです。これを理解しておらず、いろんな方の成功事例を聞いては取り入れ、アドバイスを受ければそれを取り入れ、結果わかわからん状態になってしまっていました。

しかも、試験は不安との戦いです。不安になるからいろんなものに手を出してしまいます。細かい論点でも、模擬試験で聞かれると、出るのではないかとその周辺まで調べだしたり、本試験で聞かれたところの超マイナーな知識も同じようなものを探し出したりしてしまうのです。不安だから。

この辺のメカニズムを理解していないと、何度も落ちる人は落ち続けます。勉強開始から3年までに択一に合格してない人は、勉強法を間違っているか、そもそも勉強していないかのいずれかです。

じゃあ、どうすればいいのか!

それは、一度過去問しかしない、と決めてしまうことです。そして、過去問で聞かれたことは条文には当たる。でもそれ以外は見ない。と決めてしまうのです。その代わり過去問で問われた条文は暗記するくらい読み込みます。解説に書いてある趣旨や規範も条文集に書き込んで何度も読み込みます。

弁理士試験なら過去5年分、司法試験なら過去10年分をまずは完璧にしましょう。これだけで基礎点が50点以上になるはずです。ちなみに私は過去5年分で弁理士試験に合格しました。実は過去5年分の過去問を、単に正解が出せるだけでなく、理由、根拠となる条文や判例の内容、過去問に出た条文の趣旨、これらまで抑えている人がどれだけいるか、ということです。

結構できていないでしょう、と思います。

これなら手を広げすぎることもないはずです。

ここが完璧になったら手を広げてもいいのです。そうするとボーダーから10点以上上の点数で余裕で合格できると思います。

頑張ってください。

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この記事を書いた人

特許事務所での実務を活かして、知的財産にまつわるあれこれをご紹介していきます。

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