Last Updated on 2013-04-04 by matsuyama
現在、弁理士会の自主研修会として体系的発明創造方法論研究会に参加しています。
簡単にいうと、TRIZなどの発明創造手法を活用して技術課題からソリューションコンセプトを提供するというものです。私はもともと化学の技術者でしたのであまりTRIZに接点はなかったのですが、機械系、電機系の方々にとってはよく知られているようです。
ところで、TRIZのような手法があると発明の進歩性のハードルが上がるのでは?という心配もあるようです。実際、当研究会でもそのような発言をする方もいらっしゃいます。しかし、発明手法でもコンセプトが提供されるだけで、最後の一ひねりは発明者が自分で考えなければなりません。この点からしてTRIZ等により進歩性のハードルが上がることはないのではないかと思っています。
中小企業に対しては単に発明創造のお手伝いをするだけでは不十分かも知れませんね。課題すら把握できていない場合も多いですから。私は、①会社のシーズをきちんと把握すること、②外部環境をきちんと分析すること、③既存商品で勝負するのか、他分野商品にチャレンジするのか決定すること、④自社優位性を出すための知的財産の創出を行うこと、のすべてをフォローしてあげないと中小企業(知財での中小という意味です。資本金だけでは割り切れません)のコンサルティングにはならないのではないかと考えています。
これから各フェーズに対してどのような支援を行う必要があるのか、このブログで考えていきたいと思います。