Last Updated on 2022-04-21 by matsuyama
明細書を作るときに大切なのは「原則を重視すること。」でも原則ってなんだ?
よく、資格試験の講座などでは「法律の学習においては例外を押さえないといけない」と言います。
ところが、実務上では「原則を重視する」ことが非常に重要です。
最初のうちは原則に縛られるくらいでちょうといいです。
明細書を作成するとき、実はそんなにガチガチに原則通りに考えなくても、多少ラフに考えて記載しても大丈夫だったりします。
しかし、それも原則を押さえているから振り幅というか、どこをどの程度ラフにしても大丈夫か、判断できるのです。
また、例外的なラフな態度を最初に覚えてしまうとガチガチなものができなくなります。
いわゆる「あいつは変な癖がついてる」と言われる様になってしまいます。
ですから、まずは原則をしっかりと身につけることが重要なのです。
明細書づくりのための原則の拠り所。条文・審査基準に立ち返ろう!
原則を重視すると言われても、具体的に何を原則とするのかわからないという方も多いと思います。
原則の拠り所は、まずは法律の文言です。
でも言葉ってほとんどの場合多義語です。
文言は複数の意味を持つので、どの意味として運用するのが妥当なのか、問題になる場合があります。
その場合の拠り所は、審査基準になると思います。
もちろん判例も重要ですが、特許法などの特別法は判例に合わせて法律を改正するスピードが早いので、ほぼ審査基準に従うという考え方でいいかと思います。
ただ、法律の方が上位なので、審査基準が裁判でひっくり返る場合があることは理解しておくべきです。
それでも自分で解釈しないと行けない場面も実務をやっていると多く遭遇します。
その場合には、なるべく自分に不利な条件で解釈して運用するべきでしょう。
人間どうしても自分に甘くなりがちですから、最初の設定のときに自分に厳しい原則を設定することが重要ではないかと思います。
しみじみ、自分に言い聞かせております。
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