Last Updated on 2024-01-29 by matsuyama
参考 http://j.people.com.cn/n3/2024/0125/c95952-20126786.html
中国の江西省(上海の南西に位置する省です)がイノベーション水準指数なるものを発表したそうです。
これ、よくわからないですよね。
なにをもってイノベーション水準といっているのか、指数をどうやって算出しているのか、全く謎なのでほんとうになにを言っているの?という感じです。
しかし、なんかすごそうという感じは伝わっていきます。
こういうなんかすごそうといいうのは、実は結構大事なのではないかと思います。
専門家から見ると当たり前のことでも、なんかわけわからない言葉で「すごいんだぞ」って言われると、専門外の人は「すごいんだ」と訳分からなくても納得してしまうものなのでしょう。
こういう自分のよくわかっている類のニュースなら、私も「そのなのわざわざいうことか?そんなすごいことでも無いだろ」と思うのですが、専門外のこと、例えば金融商品に関するニュースだと専門家ではなんてこと無いニュースでも「へー、そうなんだ。すごいね」と唸ることしょっちゅうです。
要は、アピールポイントを積極的にアピールするのは大事なことだと思います。
アピールしないとだれも認識できないですもんね。
でも、このアピールポイントを自分で把握するのは結構難しいですよね。
だからこそ、コンサルティングが成立するわけですね。
あと、この報告では1万人あたりの有効発明特許保有量は31.7%増になったと報告されています。
昨今、我が国では特許の出願件数が減少してます。多分にコロナの影響はあったと思います。
その証拠に昨年は少し増えています。
しかし、最盛期に比べると半分近くまでの落ち込みです。
いろんな要因はあると思いますが、まことしやかに「量より質のフェーズに入った」と言われています。
私は、もちろん質は大事でしょうけど、この考え方は間違っていると思います。
量があって初めて質が担保されるのです。
スポーツの世界を見れば明らかです。母集団の大きさはトップクラスのレベルを押し上げます。
母集団が小さければ、やはりトップクラスもそれなりです。
もちろん、上記の考え方を唱える人の言うことはわかります。以前のようなとにかく出願の旗印の下ちょっとした変形で多数の出願をするというフェーズではないということなのでしょう。
それならそういう言い方をするべきで、あたかも出願を沢山することが悪いかのような印象を与える言葉使いをすることは避けるべきだと思うのです。
本当は権利化するべき技術をみすみす権利化せずにオープンにしてしまうことに繋がりかねないからです。
ではでは