知財法よもやま話「地域ブランドの保護を強化へ」

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Last Updated on 2012-11-27 by matsuyama

こんにちは、
弁理士松山裕一郎です。

特許法や商標法などの産業財産権法の改正作業が進んでいるようで、今度は特許で異議申立制度が復活するという話もあります。これはぜひ実現してもらいたいと思います。
異議をなくしたことは本当に残念でした。このおかげで事務所の流動化はなくなるし、弁理士の質は上がらなくなるし・・・と異議の話はまた今度にして!

今日は、商標法に着目してみたいと思います。音やにおいも権利化できるようにという話もありますが、その点はさておき、注目したいのは、地域ブランドの保護強化の点です。

主に改正されるのは、権利主体のようです。今までは事業協同組合等に限定されていたのを、地元の商工会やNPOにまで広げるようです。
これはいいことです。
地域ブランドをより保護しやすくなることは間違いないです。

これと同時にぜひ考えを広めてもらいたいのは、ブランド化は、ビジネスの優位性を高め、この優位性を維持する、最も優れた手段の一つであるという点です。
商標は、このブランドを保護し維持するための1手段にすぎません。
重要なのは、いかににしてブランド化していくかということです。

高品質を保持するとか、希少価値を維持するとか、広告・PRを徹底する等々いろんな意見があるのだと思いますが、私は「ストーリー」にあるのではないかと思っています。

よくブランドコンサルでもストーリーを立てることが行われていますが、ブランドストーリーを立ててそのストーリーに沿った戦略を立てることが非常に重要なのだと思っています。

地域ブランドは、地域が限定されていてその土地ならではの文化に根差しているためストーリーを立てやすい面があると思います。
独特な展開のストーリー(でも長いのはNGです)を立ててユニークなブ地域ランドがたくさん誕生するといいですね。
是非海外にも多数展開してもらいたいです。

ではでは

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