著作権法改正案を考える

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こんにちは、弁理士の松山裕一郎です。
連日お伝えしている著作権法改正案について、わかりやすく要点をしぼった記事がありましたのでリンクをつけてご紹介します。
実現させたいことは、作り手が持つ権利であり、やみくもに規制を強化することではないはずです。

ダウンロード違法範囲拡大に関しては、法学者や弁護士などが「海賊版対策に必要な範囲に限定すべき」といった緊急声明を出した(解説記事参照)こともあり、かなり論点は絞られている。公益社団法人日本漫画家協会が2月27日に発表した「『ダウンロード違法化の対象範囲見直し』に関する声明」では、以下の3要件にまとめられている。
1.くり返し複製する「反復」行為を対象とすること。(刑事罰のみ)
2.原作マンガ等を原作のまま、まるごと複製する行為を対象とすること。
3.権利者の利益が不当に害される場合に限定すること。
 この3要件がきちんと盛り込まれるのであれば、いま再燃しかけているような「スクショ違法化」にはならない、ということを認識しておく必要がある。ここを落としどころとするなら、パブリックコメントには「この3要件をきちんと盛り込むべし」と意見すべきだ。

HON.jp「 「スクショ違法化」にしないための落としどころはどこか? ~ 著作権法は権利保護と権利制限のバランスが重要だ 」https://hon.jp/news/1.0/0/26443  より

著作権法の本来の目的は、「著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与すること」です。法改正のための一連の動きは、私たち一人ひとりが、コンテンツとの向き合い方を考える重要な機会になるはずです。

「スクショ違法化」にしないための落としどころはどこか? ~ 著作権法は権利保護と権利制限のバランスが重要だ | HON.jp News Blog

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