知財コンサルの本質は?(2024年加筆)

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Last Updated on 2024-02-22 by matsuyama

知財戦略コンサルシンポジウムが終わってから懇親会にでた際やその後のブログで感想として「知財コンサルでは金はとれない」という話をよく耳に(目に)します。


それも一理あるとは思います。が、お金が取れるかどうかはまた別の機会に書きたいと思います。企業規模と出せるお金の額の問題がありますので・・・といっておりましたが、お金を払おうと思えるコンサルメニューを用意しないといけないですね。

今回は、知財コンサルとはなんなのかについて思うところを書きたいと思います。

知財コンサルには大きく分けて次の2通りあると思います。
①特許等出願等の出願業務に伴って必要なコンサルティング
②経営コンサルティングの一部品としての知財周りのコンサルティング


いろいろな方の話を聞いているとこれらの2つを混同している方が多いような気がします。

弁理士であればだれでもこれらの両方を業務としてできる力があるかというと、①については弁理士の本来業務である、権利化手続き及び侵害関連業務の延長です。したがって、普通弁理士なら大なり小なり通常業務に伴って行っていると思います。

しかし、②については普通の弁理士ではできないと思います。実際今回コンサルティングをやってみて弁理士だけではできなかったと痛感しています。チームに経営コンサルタントの方がいたのですが、彼がいなかったらできなかったのではないかと思います。でも私がいなくて経営コンサルの方だけでもやはりできなかったと思っています。


つまり、②のコンサルティングは通常の知財に関する知識しかない弁理士では対処できないし、知財の経験がない経営コンサルタントでも対処できないということです。
ここにビジネスチャンスがあるのだと思いますし、この②で企業をサポートすることが資金調達を含めた企業の競争力を高めることになるのだと思います。

ところで、①についても事業戦略を理解して出願戦略を立てられる能力が、特に中小ベンチャーやスタートアップでは求められると思います。

ですので、やなり弁理士に経営に関する知識、いわゆるMBA的な知識は今後必須なのでしょうね。

ではでは

 

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